シスプリワンピース
エピローグ
そして、【聖地マリージョア】では・・・王下七武海立候補、ホール・ジャドー懐滅の件で『五老星』達が討議していた。五老星4「クロコダイルに次いでジャドーもか・・・七武海候補といえ、2度も引き続いて失墜するとは、まさに意外だ!」五老星2「日本からの通報があったそうだ。当該ジャドーを処断したのは、国家の人達だと聞いておった」五老星1「麦わら一味・・・では、なかったのか?」海軍本部元帥「不本意ながら、どうやら奴ら一味とは関係なかったのです。そもそもジャドーが失墜したのは、悪計を企てる本人の主体性が原因だったのだと思われます・・・」五老星2「ああ・・・日本国家から送検されていた七武海抹消手続書や、始末書等からもジャドーが、島の住民どもを監禁していたのは事実だ」市長が送付した書類が、世界政府最高権力にも議題になった。海軍本部元帥「おおせの通りで・・・」五老星2「ジャドーの陋劣な犯罪から、予は国民を騙し、人質を捕殺しようとしてまで島を支配する計画をしていたわけだ!」進言しながら、ジャドーの数々の犯罪歴や殺害状況の証拠写真を円卓に並べた。五老星1「成る程・・・政府の風上にもおけんな!」五老星3「奴がそんな重罪人だとは、わしも正直知らなかった・・・実にけしからん犯罪行為だ!」五老星5「七武海の前に、身を滅びてしまったジャドーもこの犯罪歴では実に愚劣だというべきであろう」証拠写真を見て、五老星らは軽蔑した。五老星4「こんな罪悪人を七武海として推薦を許した我々にも責任があるぞ!」海軍本部元帥「誠に申し訳ありません・・・」彼らの厳格な口調を元帥は恐る恐るとお詫びする・・・五老星1「しかし・・・あの日本国民にジャドーを凌駕する程の戦力がいるとは思わないがな・・・」海軍本部元帥「・・・以前に組織を企てたクロコダイルも同じような手口で身を滅ぼしたそうです・・・」五老星2「とにかく、一席空いた七武海を早急に埋め戻せい!! 『三大勢力』の陣営を保たねばならんからな!」海軍本部元帥「はは・・・」責任を重んじた五老星の前におどおどと腰を下ろした元帥が、頭を下げた後、彼らの場から立ち去った。海軍本部元帥「(また、七武海の召集かよ・・・やっかいだな・・・)」【聖地マリージョア】から出て来た元帥が、ひとりでぶつぶつ愚痴を言いながら本部へ向かった。海軍本部基地・・・海軍少佐「申し訳ありません、大佐! 今度も麦わら一味を逃してしまいました!」海軍大佐「何度も同じことを言うね・・・君は・・・」海軍少佐「何せ、麦わらの海賊船が、急な速度で逃げてしまったものですから!」海軍大佐「急な速度で!?・・・て、まさか魔法使いがいるわけでもないよな!」その大佐は、どうやら魔法関係がとても苦手らしい。海軍少佐「いや、麦わらの連中には、そのような奴はいませんけど・・・」海軍大佐「ならいい・・・しかし、逃したからには、責任取って、捕捉してもらうぞ!」海軍少佐「はッ!・・・」海兵1「大佐! 新たな情報が入りました!!!」大佐の部屋に痩せ型の海兵が何百枚もの手配書を抱えて急ぎ足でやって来た。果たして誰の手配書だろうか・・・海軍少佐「こらッ、大佐の前で何をせかせかしている!・・・落ち着かんか!!」海軍大佐「まあまあ・・・そう怒るな!」海軍少佐「し、しかしですね、大佐・・・」海軍大佐「で、何の情報だ?」海兵1「海軍16支部から、新たに契約する秘密組織が壊滅されたことで、情報がありまして・・・」海軍大佐「ああ、上官から、実情は聞いた。ジャドーが七武海の前に滅びたという話だろ!」海兵1「その件で、ご注意を喚起しておきたいことがあります!」海軍大佐「話してみろ!」海兵1「これはネズミ大佐からの一大事の情報です!・・・ジャドー率いる秘密組織の襲撃船6隻が、何とたったひとりによって撃沈されたという事件が判明されました!」海軍少佐「ひとりでだと!?・・・襲撃船といっても、数十人も乗る結構大きめの船じゃないのか!・・・そんな船が6隻も沈められたなんて、あり得ることか!!」海軍大佐「また麦わらか・・・もしくはニコ・ロビンの仕業だろう!?」海兵1「いいえ、違います!・・・麦わら一味ではなくて、奴らと同行している小娘らが居たらしくて、その内のひとりが沈めたそうです!」海軍大佐「そいつは、悪魔の実の能力者か!?」海兵1「いいえ、悪魔の実の能力者ではありません!」海軍少佐「おいおい何を夢見ている!・・・何の能力も持たない小娘が6隻の敵船を沈めることが、常識で考えられるか!!」少佐は腹をたてて、海兵をどやした。海兵1「その小娘の事ですが・・・実は魔術を使うらしいんですよ!」海軍大佐「何だと!?」小娘の素性を知って、大佐は震え上がった。海兵1「その魔術によって、敵船が6隻も撃沈!・・・それだけではなく、ジャドー率いる秘密組織の女幹部、トシコを討ち取ったのも彼女だったのです・・・海軍16支部では、この少女を第一級危険因子と定め、懸けた賞金額が7700万ベリー!」海軍大佐「どれ、見せてみろ・・・」大佐は、恐る恐ると海兵が持っている最新の手配書を1枚めくった。その手配書には・・・『WANTED・・・DEAD OR ALIVE・・・CHIKAGE・・・7700万ベリー』と金額がうたれてある!
海軍少佐「千影だと!!・・・名も知らないこの少女がそんな強さを持っているとでもいうのか!!?」海兵1「どうしましょうか・・・この手配書を、政府に承認させて民衆に配布させますか?」海軍大佐「いや・・・この手配書は、書庫に閉まっておこう。後が恐いから・・・」海兵1「わ、わかりました・・・」今、千影が賞金首になっていることは、兄妹誰もが知らない・・・END
作・かがみん萌え
・・・あとがき・・・長い長いストーリーがようやく終わりました。SSは初めてなため、2年もかかりました。仕事や勉強で忙しくて毎日がろくに進められなかったです。でも終わると本当に気持ちがいいです。千影が海軍の賞金首になる所や、天然ボケの鞠絵など色々とアレンジしたワンピースと混合させた物語についての感想を後ほどお聞かせください。麦わら海賊団8人目の仲間に千影ってのも良いかもしれません。なお、兄の名前が海神航となっていましたが、前作のものとは、全く違う人物なのでご了承ください。HPのご意見・ご感想はこちらへnakamoto402@yahoo.co.jp |