・・・前書き・・・

 

   初めまして、かがみん萌えです。SS初めての投稿なので、いろいろ苦労しました。シスター・プリンセスとワンピースの混合物語を気合い入れて書きました。作品は、『シスター・プリンセスRe Pure』編をもとに物語を作成してみました。内容は、さらわれた兄を助けるために、妹達が必死になってルフィ達と冒険をする物語です。読者誰もがわかりやすいように各セリフに名前を入れましたので多数の人が読んで頂くことを光栄に思っています。なお、この物語は、シスプリファンだけでなく、ワンピースファンにも読んで頂けることもお勧めします。

 

 


 

シスプリワンピース

 

プロローグ

 


 

 

ここは聖地【マリージョア】・・・・海軍本部の最高司令官や『王下七武海』達が会議する場所でもある。そして一人の賞金首をじっと見つめる世界政府最高権力『五老星』たちが集結した。

 

五老星1「クロコダイルを撃ち取った男・・・もはや野放しにはできない・・・」

1人の五老星は1枚の手配書を取りながら言った。その手配書には1億ベリーの賞金首が懸けられている『ルフィ』の写真が載っていた。

五老星2「それより今は『七武海』だ、クロコダイルの後任を急がねばいかん・・・穴一つとて甘く見るな!」

海軍本部元帥「はっ・・・『七武海』にはその為の召集をかけております。しかし、所詮は海賊・・・身勝手な連中でして・・・全員が現われることは、さぞ難しいことと思われます」

 

      そして海軍本部元帥は『王下七武海』をマリージョアの円卓会場へ召集させた。

 

海軍本部元帥「くだらんマネをするのではない!貴様ら戦争でもしにきたのか!!」

七武海1「おーおー・・・えれェ言われようだな・・・」

七武海2「だが、的を射ている!」

海軍本部元帥「しかし6人中2人も来てくれるとは、私の予想以上だ!」

七武海1「ま、おれも来る気はなかったが、島の興業があまりにもうまくいき過ぎてて退屈なんで来たんだ」

海軍本部元帥「成程、それは迷惑な話だ・・・海賊の興業がうまくいくこと程われわれにとって不景気な話はない」

七武海1「フフフ・・・ずいぶん突っかかってくれるじゃねェか!『仏』の名が泣くぜ!?」

 

     「つまらぬ言い合いが聞こえるな!!・・・おれは来る場所を間違えたかな?」

 

七武海1「『鷹の目』!!!」

      『王下七武海』がもう1人現われた。グランドラインでも『鷹の目』と異名をもつ世界最強の剣士、その名は・・・ジュラキュール・ミホークだ。羽付き帽子をかぶり、鷹のような鋭い目つきをした表情に十字架のような大型黒刀を背負った体格の良い渋い男だ。彼の戦力は計り知れない。以前、海賊100人乗りの巨大ガレオン船を一挙に50隻も撃沈させたとんでもない強さだ。まさに世界最強と呼ばれるに相応しい実力ともいえるだろう。

 

ミホーク「『海軍本部』に『七武海』・・・対峙する勢力同士では、その円卓もあまり意味を成さん様だな!」

 

海軍本部元帥「まさか!? お前が!!」

七武海1「これはこれは最も以外な男が来なすった!」

ミホーク「フン・・・なに、おれはただの傍観希望者だ! 今回の議題にかかわる海賊達に少々興味があってな・・・それだけだ!」

 

     「ならば、私も傍観希望ということでよろしいか?・・・いや、傍観というのも少々違いますか・・・」

 

七武海1「貴様!何者だ!!! 一体どこから入った!!!」

 

「あわよくば、この集会、ぜひ参加させて頂きたく参上いたしました・・・私の名はラフィット・・・この度のクロコダイル氏の称号剥奪にうけて後継者をさがしておいでではないかと・・・」

      ラフィット・・・かつて【西の海(ウエストブルー)】で広く名の通った保安官であった。

 

七武海1「ラフィット!? いやいやこれは恐縮千万・・・先ほどはすまない」

ラフィット「実は私・・・『黒ひげ海賊団』の一味でして、私はある男を『七武海』に推薦したくここへ来たのです」

 

     「『七武海』への推薦ならちょっと待てい!!」

 

海軍本部元帥「今度はだれだ!!!」

 

????「クロコダイルの後継者をお探しではないかと小耳に挟んだもので・・・」

七武海1「なんだ、お前まだ生きていたのか!」

????「おいおい!! その言い方はねェだろ!!」

海軍本部元帥「無礼者!!・・・『七武海』でもないくせして何たる態度だ!!・・・口を慎め!!!」

????「フン、がっかりさせるぜ・・・あいつさえいなければ、おれも『王下七武海』だったがな!」

ラフィット「君、それはどういう意味だい?・・・なぜクロコダイル氏のことを御存知なのか?」

????「実はおれ、クロコダイルとは因縁浅からぬ仲でね・・・あいつが秘密組織を創設したこともすでに知っていたよ」

ミホーク「・・・・・・」

????「それが麦わらの一味によってことごとく滅ぼされた!・・・ま、元賞金首8100万ベリー程度じゃ滅ぼされるのも訳ないがな・・・」

七武海1「貴様の賞金首もクロコダイルとは五十歩百歩だと思うが・・・」

????「あんな奴と一緒にしないでくれ・・・おれのはひと味違うぞ!」

七武海2「どう違うと言うのだ!」

????「おれも秘密組織を企てる計画なのだが・・・クロコダイルのようなスマートなやり方ではないのだ!」

ミホーク「おまえは自ら推薦するつもりか!?」

????「そうだ!!・・・おれに『王下七武海』の称号を授与したあかつきには誰よりも興業繁盛にして見せよう・・・そうすれば政府も鼻が高くなるのでは・・・ヒヒヒ!」

七武海2「何を偉そうなことを!!・・・不愉快極まりない!!」

七武海1「まあ、まあ、押さえろよ」

海軍本部元帥「だが・・・『七武海』の称号を得るためには島や土地の確保も必要条件となる!・・・また、島よっては興業が盛んである場所とそうでない場所があるのだぞ!」

????「勿論、その辺りも抜かりなき計画も立ててある・・・じつは日本列島に1つの離島があってねェ・・・その島は財宝な建物があると言われている!」

海軍本部元帥「ほう〜!・・・財宝な建物か?」

????「その島をぶんどり、海賊の多い海域へ移動させるのだ!・・・そうすると海賊共は財宝目当てにその島にやってくる・・・そこでおれ達が始末するというやり方だ!」

七武海2「抜け目がないと言うのか非現実的なやり方だな・・・しかしそんなことが貴様に出来るとでも言うのか!?」

????「たやすいことだ・・・このおれの“能力”でな!!」

七武海1「“能力”か・・・面白い!!やらせてみろよ、元帥!!」

海軍本部元帥「ま、いいだろう!・・・しかし政府からの私掠許可の手続を受理するまでには、かなりの期間が必要となる・・・それまでに全ての計画を済ませておくことだ!!」

????「実に有り難き・・・とその前にクロコダイル率いる組織のナンバーエージェント残党の抹殺から出来れば進めたい・・・気にいらねェんでな!!」

海軍本部元帥「抹殺だと!?」

????「もともと犯罪組織の連中だったから殺したって罪にはならねェだろ・・・それに、これから組織を設立するには奴らは邪魔だ!!」

海軍本部元帥「別にクロコダイルの部下共をどうしろと我々には関係ない・・・しかし今の問題は『麦わらの一味』だ!・・・しかもその一味には『ニコ・ロビン』という女もいる!!」

????「クロコダイルの傍らにいた女か!?」

海軍本部元帥「ああ・・・海軍が20年以上追い求めていた賞金首だったが・・・なぜか『麦わら一味』と行動を共にしている!・・・しかもその女、悪魔の実の能力者だ!!」

????「これはいいこと聞いた・・・クロコダイルを憎むおれにとって『ニコ・ロビン』抹殺は注目の標的・・・どんな悪魔の実の能力者か知らねェが、おれ様の自然系〈ロギア系〉の能力からでは敵でない・・・必ず仕留めてみせるぜ!何せこちらにもそれなりの部下がいるのだからな!!」

海軍本部元帥「フ、察しがいいな・・・ならば貴様の実力、とくと試して貰おうじゃないか!!」

????「承知した・・・必ず貢献して見せよう!!」

 

 

      ここはグランドラインのとあるジャングル島

ボン・クレー「ギャ〜!!!・・・・・・」

      ボン・クレーが口から大量出血を出しながら首を絞められている。不気味な顔を厚化粧し、白鳥の飾りを背中に装った姿で華麗なるダンスを披露するオカマ野郎だ。バロックワークスではMr.2と名乗っていた。

      バロックワークスとは、クロコダイルが企てた秘密犯罪組織で、諜報、暗殺、賞金稼ぎなどが主な仕事であり、男女ペアーを組みながら与えられた指令どおりに任務をこなしていく。この組織は、社員の誰もが本人の名前、素性を一切知らせないためにお互いコードネームで呼び合っていた。またコードネームの上から12番目の地位にはナンバーエージェントと呼ばれ、男性にはMr、女性にはミスが名付けられており、特に5番目から上の地位は『オフィサーエージェント』という組織内でも異常なほどの強者だった。

テツ「ああ!実に弱い!!・・・こんなザコがあの秘密組織のナンバーエージェントにいたとはな!!・・・クロコダイルも目に落ちたもんだぜ!」

ミス・バレンタイン「な、なんて恐ろしい強さなの!・・・(恐)」

Mr.5「・・・このままでは殺される!・・・逃げるぞ!」

      Mr.5とミス・バレンタインは必死で逃げた。しかし・・・・

 トシコ「フ、逃がさないよ!・・・あなた達を始末することが我々の任務なんでね!!」

ブリブド「いさぎよく死ぬんだな!!」

Mr.5「畜生!・・・こうなりゃ全身起爆装置で・・・!!」

 

      ドカ〜〜〜〜〜ン!!!

 

Mr.5「あ・・・あ・・・!」

      Mr.5は黒こげになって倒れた。

ミス・バレンタイン「Mr.5!!!」

ブリブド「あま〜い!!」

      Mr.5の必殺技はブリブドには通用しなかった。

ミス・バレンタイン「とにかく、1人でも倒して逃げ切らないと・・・!!」

      ミス・バレンタインはキロキロの実の力で傘を差しながら高くジャンプした・・・・・そして、ブリブド目がけて落下攻撃を仕掛ける。

ミス・バレンタイン「きゃああああ!!!」

      突然の刃がミス・バレンタインを襲った・・・神出鬼没か!!彼女の後方には短剣を手に持ったトシコの攻撃によるものだった。ミス・バレンタインも血まみれになって倒れた。

トシコ「おや? 生き残りがもう一人いるわ」

ジャングルの奥深い場所に1人の少女が現われた。ミス・ゴールデンウィークだった。三つ編みに麦わら帽子をかぶり、赤いほっぺたの可愛らしい顔で雲の模様のアロハシャツにピンク色のフレアスカートを着用している。Mr.3のパートナーで写実画家、ピクニック用のルックサックにはおそらく絵を描く道具が入っているのだろう。

ミス・ゴールデンウィーク「いや〜、たすけて〜!!(恐)」

      恐怖におののいたミス・ゴールデンウィークは腰を抜かした。

ブリブド「おいおい、こんなガキ一匹ぐれェ勘弁したらどうか?」

 トシコ「あら、武士の情けのつもり?」

ブリブド「おれらの目的は他にあるだろうが!」

 

     「ビシッ・・・・・!!!」

 

ミス・ゴールデンウィーク「きゃ〜〜〜!!」

      しかし、情け無用にミス・ゴールデンウィークも斬られてしまった。

ジュアリ「何遊んでいるの!!・・・たとえ子供だろうとクロコダイルの組織にいた以上始末しなければならないことがあなた達の任務じゃなくて!」

トシコ「へえ〜、さすがね!・・・子供相手でも容赦しないなんて・・・」

ジュアリ「感心している場合じゃないのよ!・・・我々の一員になったからには、どんな手段を使おうと任務は確実に遂行するのがモットーじゃなかったの!!・・・それを拒否するのなら敗北と見なし・・・この場で消えてもらうしかないけどね!」

ブリブド「いやッ、すまねェ(汗)・・・今後気を付けるぜ」

ジュアリ「まあいい・・・それよりボスからの緊急指令だ!!・・・重要な作戦会議がお開きになられる・・・場所はこれからボスが強奪する島らしいがおおよそ決まっている!」

  トシコ「で、どうやって向かうの? ここはグランドラインよ」

ジュアリ「この電伝虫でやりとりをしながら場所を導かせる・・・こいつは普通の携帯電話と違って特殊な物でね、ボスの居場所に向かう時のみ通話の音量が最大になるというすぐれものだ!・・・しかも電波の範囲も関係なく世界中どこでも通話が可能なのだ!」

      ジュアリはカタツムリのような無線機を手に取りながら説明した。

ジュアリ「そして・・・この亀で目的地へ向かうのだよ!!」

      それはジュアリの能力によって縛りつけられた水陸送迎用の大型亀だった。

ブリブド「それにしてもえれェ元気ねェぞ・・・大丈夫か?」

ジュアリ「そりゃそうよ! どうしても言うこと聞かなかったから少し虐待させたのよ!」

ブリブド「別におれは泳ぎながら向かうから関係ねェが・・・」

   テツ「ケッ!魚人の強みか・・・!!」

ブリブド「おい!今の言葉、気にくわねェぞ!!・・・悪魔の実の能力者だからっていい気になるなよ!!」

トシコ「ケンカしている場合じゃないわよ!!・・・急がないとボスから大目玉よ!! オッカルもお待ちかねだろうし・・・とはいっても所詮は準幹部、我々よりは数段格下だけどね」

 

      テツ、ジュアリ、トシコは傷だらけの亀の上に乗りながら出発の準備をし、ブリブドは水中を勢いよく泳ぎ始めた。

 

  トシコ「魚人だからであって流石に速いわね・・・」

ジュアリ「では出発だ!・・・テツ、準備はいいかい?」

   テツ「まかしとけ!!」

      テツは大きく息を吸い込みながら思いっきり吹き出した。その勢いはまるでジェット噴射のようでスピードも魚人ブリブドには劣らないほどだ。少なくともホバークラフトよりははるかに速かった。

 

4人はこれからボス〈社長〉の元へ向かおうとしている。

 

 

 

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