新編

魔法少女まどかマギカ

ひぐらしのく頃にの物語

10人の魔法少女達・・・

 

第22章

 


 

    「「「アヒャハハハ!!!・・・キャッハハハハ!!!」」」

  舞台装置の魔女は、その手下『シモテ』から回復を少しずつ得る。結界は休風もせず、半壊した建物等はまだ煽られている。

 沙都子「魔物も増える一方・・・わたくしたちだけではとても太刀打ちできませんわ!(汗)」

梨花「何とかできないなのですか!・・・(汗)」

なぎさ「ベベ!!・・・頑張って!(涙)」

マミ「ごめんなさいね・・・私達が油断した余りに・・・(涙)」

さやか「きっつ〜い!(汗)」

大勢の魔獣に梨花と沙都子が必死に相手している・・・かなり押されている様子だ・・・傷を負いながらもさやかとマミとなぎさはお菓子の魔女と羽入を看病している。

ほむら「前原さんが倒れてしまったら・・・一体誰が・・・誰がワルプルギスの夜は倒すの・・・誰がまどかを救うの(涙)」

怨念を抱く魔女達の襲撃に両手を付くほむら・・・魔法少女達は窮地に陥る事態になっていた。

キュゥべえ「あ・・ああ!・・・圭一もここで力尽きるようだね・・・ソウルジェムも穢れてしまった彼にはもう何も助けられない!」

ほむら「キュゥべえ!(汗)」

その時、キュゥべえが幻覚のように彼女の前に映った。

キュゥべえ「グリーフシードも全て無くなったことだし・・・実に残念だよ!・・・キミは本当に憎いね!」

ほむら「どう言う意味なの・・・」

キュゥべえ「魔女も使い魔も強くなってきているのは、そもそもキミの時間遡行が原因なんだよ・・・そのために惨劇も酷くなってきた・・・」

ほむら「結局・・・私のせい・・・なの?(涙)」

キュゥべえ「時間遡行は、繰り返し使用することによってこの地球を自転するための地軸に歪みが生じることは分かっているよね・・・そのずれた時間軸は宇宙にも影響してくる・・・その過去に遡った時間内には宇宙で消滅した魔女も再び蘇らせてしまう・・・キミは今までに時間遡行を何度も繰り返している度に、この地球外にも恐ろしい現象を生み出してしまったんだよ!」

ほむら「そんな・・・」

キュゥべえ「何故、雛見沢村にも被害を及ぼしているのか?・・・簡単な結論だよ・・・魔女が増えたからだ・・・キミと同じ変則的な能力を持つレイリーもその宇宙で消滅した魔女だったんだ・・・そいつが存在し始めたために雛見沢分校が破壊された・・・そして、圭一やレナ達にも悪影響を与えた・・・」

ほむら「だって!・・・呪われた過去を取り返さないと!・・・まどかが・・・また同じ結末に・・・なってしまうから!・・・(涙)」

キュゥべえ「まどかを助ける甘い考えが、逆に他の人間達を犠牲にしてしまう・・・そのおかげで仲間になった圭一もとうとう尽き果ててしまった・・・安易な考えでの過去を覆すことが・・・そもそも大きな誤りだったんだよ」

この結界にも、詩音、知恵先生、羽入が倒れ・・・そして奈津子はバインドロープで縛られたまま気を失っている。全てがレイリーの操り技によって支配された犠牲者達だ。

ほむら「どうしたら・・・いいの?(涙)」

キュゥべえ「その技はもう使用出来ないよね・・・だからそんな願い事なんて始めから叶うべきでなかったんだ・・・キミの実行する1つの計画が、幾何級数的に増殖する魔女の呪いによって、この地球上を枯れ果ててしまう!」

キュゥべえが執拗に弁解する今・・・ほむらが1人絶叫している・・・そう・・・過去に魔法少女になったまどかが命を落として最後に穢れてしまう惨劇を見てきた。それでもまどかを守るために強くなりたい気持ちだけはしっかりと奥底まで残っていたのだった。結局1人ぼっちになってしまった彼女は、今までの惨劇を阻止するための願いを伝えた。それが時間遡行という技だったのだ。しかし、それをむやみに駆使した結果が更なる惨劇へと招いてしまった。取り返しのつかないことでの罪悪感で悔やみ、そして泣き崩れる・・・

圭一「・・・(ダメだ・・・力が出ない!・・・やはり、鷹野が言ったことは本当だったのか?・・・俺はもう・・・死ぬのか・・・)」

まどか「心配しないで・・・ほむらちゃん・・・大丈夫よ、あたしが魔女を全て消滅させるから・・・」

ほむら「まどか・・・」

まどか「今度はあたしが圭一君とほむらちゃんを助ける!・・・たとえ、宇宙からどのような惨劇が起きたとしても、それで邪魔する掟なんて壊してやる!!・・・変えてみせる!!・・・禍々しいこの世の中を!!」

この時、まどかは立ち上がった!

まどか「ほむらちゃんの涙の礎はあたしが受け取った!・・・だから、もう・・・迷わない!」

ほむら「まどか・・・もしかして、また・・・」

まどか「あたし・・・死なないって、約束したよね・・・だから、誰にも犠牲は祓わせない・・・全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女をこの手で消し去りたい!!・・・キュゥべえ!・・・あたしを進化させて!!」

キュゥべえ「別に構わないけど!?・・・ただし、あいつのグリーフシードはボクに回収させてよ!」

まどか「ええ!!・・・グリーフシード化されれば!!」

キュゥべえは、まどかに魔法少女を超進化させた・・・『アルティメットまどか』が誕生する!・・・2手に分離された裸体からの変身シーンを描く・・・1人のアルティメットまどかは励ましとして、もう1人の真のまどかに笑顔で頭をなでる・・・そして、ゆっくりと進みながら、倒れている圭一の体に憑依した・・・

圭一「おっと!!・・・戦いはまだ終わってなかったんだった!!」

すると、突如立ち上がった!

魅音「圭ちゃん!・・・無事だったんだね!?」

レナ「圭一君・・・急に起き上がったみたいだけど・・・平気なの?」

この時、魅音とレナが遠くで見つめていた。

圭一「ああ!・・・よく分からないが・・・何だか力がみなぎってきた感じだぜ!」

青いオーラで包みながら、期待の星が復活を成し遂げた。それを見て仲間達はほころんだ。

まどか「圭一君・・・あなたはこれで大丈夫よ(にこ)」

キュゥべえ「今のまどかは宇宙からの知的生命体によって、魔法少女の進化を成し遂げた究極形態だ・・・その魂を生み出した最高のエネルギーを彼にも受け継いだのだろう!」

圭一「おまえら・・・さっきから宇宙だの魔女だのゴチャゴチャ言っているみたいだけどさ・・・そんなの、俺には興味もねーし、信じようとも思わねー!」

キュゥべえ「キミは・・・一体どうしたんだい!?」

圭一「勿論・・・俺は前原圭一だ!・・・他の何者でもねえ!!」

感情も素性もありのままの自分に親指を指す。

沙都子「圭一さんらしいですわね」

圭一「俺の今の狙いは・・・あのワルプルギスの夜やらをぶっ飛ばすのみだ!!」

彼の傲慢な態度に沙都子は呆れ顔だった。

「「「アッヒャハハハハハ!!?・・・キャハハハハ!!?」」」

キュゥべえ「【何故そこまでしてまで、勝ち続けようとする?・・・命欲しくないのか!?】と舞台装置の魔女は言っている・・・」

圭一「だから、何度も言っているが・・・俺の辞書にはな・・・『負け』っていう文字なんてねーんだよ!!」

羽入「世の中が変異しても運命は必ず彼が覆せる・・・まどか・・・あなたの感情は彼にも共通されているようなのですよ」

梨花「ん?・・・羽入?・・・圭一・・・呪われていたのではなかったなのでしょうか・・・」

キュゥべえ「もう心配ない・・・たった今、まどかの神の魂によって憑依した彼は、どんな呪いも遮られる!」

なぎさ「圭一・・・べべが・・・べべが・・・(涙)」

さやか「みんなをかばって舞台装置の魔女に砲撃されたの」

圭一「そうか・・・よく頑張ったぞ、べべ!・・・仇は討つからな」

「く〜〜〜ん・・・(涙)」

悲しむなぎさとさやかが、倒れているお菓子の魔女を見守っている。その様子に圭一がしっかりと励ます。

圭一「みんな聞け!!!・・・正統派萌え基準法則第1の定義には“女の子はどんなことがあっても血に染まってはならない”!・・・たとえデカい壁にぶち当たったとしても・・・俺達部活メンバーは、みんなついてる!!!」

圭一の覇気によって、魔法少女たちに気合いが入った・・・その声には、倒れている詩音にも響いているようだ・・・

さやか「あはは(笑)」

杏子「フン・・・百に一つ、面白いこと言うじゃねーか・・・」

それを聞き入れた杏子率いる魔法少女達は魔獣の残骸を引き続き仕留めていく。

まどか「ええ・・・圭一君・・・この穢れた世の中を必ず取り戻すね!」

ほむら「私も迷わない!・・・まどか・・・圭一さん・・・あなた達に任せるわ!」

ほむらは、舞台装置の魔女の遠方射撃を防御しながら2人の援護に回る・・・

圭一「べべをよくもおおおお!!!」

燃え上がった炎のように舞台装置の魔女と戦闘を再開する!・・・

「「「キャハハハ!・・・・キャハハハ!・・・アヒャハハハハハ!!」」」

相手の火炎放射を難なくかわしながら食らいついた!

圭一「おおおら!!・・・おら!!・・・おら!!・・・おらあああああ!!!」

無数の拳の乱打を激しく捉えた!

圭一「失せやがれ!!!」

メガトンパンチで思い切り叩き飛ばす・・・ダメージを更に受けたその魔女も反撃に転じる!

圭一「くっ!!」

 魔女の火炎放射を受けると、魔法少女達の過去の悲劇な追憶が彼にもよぎった。

圭一「・・・」

 

 キラララララ!!・・・バ〜〜〜ン!!!(SEEDモード)

 

そして覚醒し始めると、金属バットで舞台装置の魔女をコテンパンに叩きつぶす。

  「「「ギャアアアアア!!・・・」」」

圭一の快心の一撃によって何度も嬲られているその魔女の姿は、不規則に整った形が次々と破損され、血飛沫を上げて苦悶のうめきを吐き散らす!

その後に快音を鳴らしながら大きく振りかぶった!・・・ぶっ飛ばされたその衝撃で後方の瓦礫にたたずんでいる大勢の魔獣が巨大魔女の下敷きになった!

 圭一「ぜぇ〜・・・ぜぇ〜・・・(汗)」

魅音「これでフィニッシュだね!」

レナ「うん・・・圭一君すごいよ!」

息切れしながらも我に返った圭一の勝利宣言に2人は喜んだが・・・?

「「「キャハハハ!・・・・キャハハハ!・・・キャハハハ!・・・キャハハハ!・・・アッハハハ!!」」」

杏子「なかなかしぶとい・・・」

マミ「何が起こるのかしら・・・」

杏子とマミが息を飲んだ・・・圭一の絶え間ない反撃によってかなりの損害を受けている。この後、ボロボロになりながらも憤怒する舞台装置の魔女が魔獣達を吸い取っている・・・・渇望で妖となった奇異先晩な姿は最後の手段を選ぶ!?

ほむら「あれは・・・今まで見たことのない究極の技!?・・・早くとどめを刺さないといけないわ!!」

魔女界至極の拡散波動炎・・・人類滅亡の危機を予知したほむらが全員に指示を出した。

まどか「そうはさせない!!・・・圭一君!・・・この技を使って!!」

圭一「おお・・・任しとけ!!」

まどか「スターライト・アロー!!!」

進化したまどかはここで自分の最強必殺技を圭一に連携させる・・・弓から放つ桃色に光った大型の矢だ!

圭一「俺が・・・この世界の運命を変える・・・これが、俺の好きな『ガダムSED』の新必殺技『バーストアタック』だ!!」

「「「ギャハ!!!」」」

この時、舞台装置の魔女が最強の波動炎を解き放つ!

その応戦として・・・自分の組み立てたガンプラの武器を想像する・・・名称を編み出した必殺技を思い切り使った。

圭一「効いてくれ〜〜〜〜〜!!!」

声を上げた圭一が、自分のバットで大型の矢に勢いをつけた・・・矢は波動砲のように色を変えて大きくなっていく・・・まどかとの必殺コラボレーションで最強の魔女を狙い撃つ!

奔流するその矢は、相手の陽炎をも貫いて命中させる。

圭一「ぐあっ!!・・・」

しかし・・・貫かれて飛散した炎の一部が圭一にも食らってしまった・・・そして崖から落下していった。

  「「「ギャアアアアアアア!!!・・・」」」

「「「アアアアアアア・・・」」」

直撃された舞台装置の魔女は、悲鳴を上げながら撃破されていく!

 杏子&さやか「やった!!・・・ついに仕留めた!!」

レナ「圭一君がワルプルギスの夜を・・・」

魅音「退治した!!」

 

  その劇的シーンには、雛見沢村にも見えていた。

 富竹「ん!?・・・何か変わっていく様子ですな」

「いや・・・次第に消えていきます!」

1人の刑事が言った。

大石「とうとう成し遂げたかな!?」

「すると!」

「「「前原さんが邪悪な魔女を倒したんだ!!!・・・ばんばんざ〜〜〜い!!!」」」

異様な光が消滅していく様子に村人達が歓声を上げた!

入江「前原さんはすばらしいですよ・・・再び村に奇跡を起こすのだから・・・」

鷹野「ええ・・・大した戦力だったわね・・・」

この時、自分の欲望が叶えられなくなったことに鷹野が悔やむ。そして、村人の前から去って行く・・・

 

そして、落下中の圭一は・・・

圭一「フン・・・ついに・・・やったぜ!!・・・げぼっ!」

  そのまま地面に叩き落ちた。

  一方・・・舞台装置の魔女が大破した後のほとばしる光は、星のような輝きを見せる・・・ゆっくりと落下するその輝きは勾玉『フワラズ』に変わった。

梨花「この勾玉は封印なのですよ・・・にぱ!」

羽入「勾玉『フワラズ』は元々オヤシロ様から授かった縁結び兵器なのです・・・世の中は女性達の願いから始まったのです・・・人々は思想から胸に懐き、多くが祈請する・・・そして多くが欲望を抱き、最後は醜態となって穢れが蓄積した・・・それが魔女となって祟りが起こり、過去から未来へと人類の危機につながっていったのです・・・」

最後は、微笑みを見せる梨花が小さな玉手箱にしっかりと閉じた。そして、二度と悪用させないように羽入が以心伝心と仲間に伝えていく・・・

杏子「結局は、グリーフシードにならなかったてわけか・・・」

レナ「でも・・・最後に願い事が叶えられるみたいよ」

それを見て、杏子は残念そうだった。しかし、レナは興味津々だった。

キュゥべえ「とうとう、最強最悪の魔女『ワルプルギスの夜』を討伐した・・・圭一、まどか・・・今のキミ達なら、どんな途方もない望みだろうと叶えられるだろう・・・その魂を代価にして誰が何を願う?」

まどか「あたしか圭一君のどちらか一方だよね?」

圭一「まどか・・・お前が願ってくれ・・・」

まどか「でも圭一君は?」

圭一「俺じゃあ、大した願いなんて無いから・・・お前が正しい思考で正しい願いを叶うんだ・・・」

まどか「うん・・・わかった!」

倒れている圭一が、相手のソウルジェムに伝わるようにテレパシーで話しかける・・・それを聞き入れたまどかが笑みで了解する。

キュゥべえ「さあ・・・願って・・・」

最強の魔女を消滅した後も表情を一切崩さないインキュベーター・・・瓦礫の頂上で願いを待っている。

この血溜まりの暴風結界・・・夜風が、着用している彼女のフリルとリボンを揺らす・・・

そして、落ち着いた口調でキュゥべえに向かって唱え始める・・・

まどか「全ての魔女を消滅させ、穢れて犠牲になった人間達を蘇らせて!・・・そして、崩壊した村や街を元通りにして!」

キュゥべえ「それで良いんだね・・・」

まどか「ええ!!・・・後悔なんてしないわ!・・・世の中が汚染されるような醜態を二度と見たくないから!・・・さあ、叶えてよ!!・・・インキュベーター!!!」

承知するキュゥべえが自分の体から陽光を発した!

 

すると血に染まった邪悪な結界が美しい街並みの景色に変わった・・・

夜は明け、空は小鳥の鳴くすがすがしい朝を迎えた・・・

魔女も消えて、破壊されていた建造物は元通りになった・・・

封印から解き放たれたオヤシロ様からの縁結び兵器『フワラズ』の1つの願いは、まどかの恒久的平和と幸福によって再び平穏に戻った・・・

しかし、願い事が限られているため・・・魔女によって2度破壊された雛見沢分校だけは元通りにはならなかったという・・・

 

梨花「羽入・・・元気で良かったなのです(涙)」

羽入「魔女にやられて苦しかったなのです(涙)」

感覚が共有されている2人の友情をはぐくみながら、お互いに抱きつきた。

梨花「まどかが祈りで治してあげたのですよ・・・感謝するのですよ」

羽入「うん・・・ありがとうなのです」

まどか「いいえ・・・どういたしまして(にこ)」

そして、魔女によって支配された女性達も我に返った。

奈津子「あら・・・あたしってレッスンもしないで何していたの・・・」

詩音「ええ・・・どうしたのでしょう」

マミのバインドロープがほどいた奈津子は状況の分からないまま迷っていた。

「「く〜〜ん!・・・く〜〜ん!」」

 なぎさ「あ・・・ベベ!!」

まどかの願いによって、お菓子の魔女も元気いっぱいに回復した後、白いオーラが包む・・・その変化する姿になぎさが怪訝する。

なぎさ「え!?・・・お母さん・・・」

すると・・・お菓子の魔女から、なぎさの母親に戻った・・・表情が和らぐ彼女から涙が滲んできた。

なぎさの母(CV:小見川さん推薦)「なぎさ・・・無事なのね・・・」

なぎさ「お母さん!!・・・ひとりぼっち、こわかったよ!・・・寂しかったよ!!」

なぎさの母「お母さんはあなたをずっと見ていたの・・・本当に・・・頑張ったわね・・・」

母親も涙が滲んできた・・・魔女化されて消滅する危機から乗り越えてきた2人・・・そして、お互いに抱きついた。

まどか「なぎさちゃん(涙)」

マミ「良かった・・・本当に良かったわ・・・(泣)」

親子の再会にマミも嗚咽する。その劇的な感動シーンにみんなも泣き出した。

圭一「うう・・・!」

倒れていた彼がようやく起き上がる・・・

梨花「あっ・・・圭一・・・」

沙都子「ようやく目覚めましたわね」

圭一「相変わらずだな・・・」

沙都子「当然ですわ!・・・おほほほ!・・・まっ、今回圭一さんには良くやったってことにしておきますわね」

ほむら「これで、全員無事に生還できたわね(にこ)」

圭一「ああ・・・そうだな」

この時、なぎさの母親が初めて圭一と出会った。

なぎさの母「どなたか存じませんが・・・助けてくれて本当にありがとうございます・・・あなた方の恩は一生忘れません」

圭一「いえ・・・お礼を言うのは、まどかの方にですよ」

命を救ったことで母親が感謝すると、圭一は照れくさそうに言い渡す。そして、まどかに再びお礼を言って抱きついた。

さやか「まっ・・・因果応報だね」

キュゥべえ「ボクもようやく宇宙に帰れる・・・キミ達の願いおかげで魔女はもう存在しなくなった・・・だからこの地球上でエネルギーを搾取する必要もなくなったんだよ・・・これで安心して眠れるよ・・・本当にありがとう」

この時のキュゥべえも可愛いらしく澄んだような表情だった・・・輝いて見える姿は狡猾さもない・・・とても良心な様子だった。

まどか「キュゥべえ・・・正気に戻ったんだね!・・・良かった!!」

まどかはキュゥべえにも思い切り抱いた。

 さやか「まどか!・・・あんたの望みが叶ったじゃない・・・」

杏子「流石じゃねーか!!」

まどか「本当にありがとう・・・さやかちゃん、杏子ちゃん」

魅音「そんじゃあ・・・みんなで圭ちゃんとまどかちゃんを胴上げだよ!!」

「「「おお!!」」」

魅音がみんなを呼んで胴上げした!・・・

「「「わっしょい!!・・・わっしょい!!」」」

まどか「きゃあ!・・・そんなに勢い上げなくても・・・」

圭一「女子に囲まれながらの胴上げって最高だな〜〜〜」

宙に舞う2人はとても心地よかった。

が?・・・

ゴン!!

圭一「げぼっ!!(痛)」

胴上げの最後に・・・みんながまどかだけ支えて、圭一のほうはなぜか地面にそのまま落ちてしまった・・・

圭一「みんな・・・俺を忘れるなよ〜!・・・」

魅音「悪い悪い・・・あんたじゃあ重くてさ〜・・・」

圭一「おい・・・俺は重いのか??」

そして、まどかが圭一のそばに来た・・・

まどか「お疲れ様です(にこ)」

圭一「ま、まどか・・・」

いじらしく思われているのか・・・乙女チックな笑顔で、圭一の頭をゆっくりなでた・・・

まどか「さっきの・・・お・か・え・し(はあと)」

圭一「あっ・・・(恥)」

すると、圭一は表情を赤らめる・・・舞台装置の魔女の戦闘前に彼女の頭をなでた分のお返しなのだろう・・・

さやか「うふふ・・・圭一君・・・幸せそうじゃない?」

魅音「そうよ、圭ちゃん・・・恥ずかしがることないじゃない・・・喜びなよ」

圭一「う・・・うるせー!!・・・おまえらなあ〜!!」

照れ隠しが出来ず、真っ赤な表情で笑っているみんなにつっこんだ。

その後、魅音は詩音のところへ向かった・・・

魅音「詩音・・・目覚めたかい?」

詩音「ええ・・・圭一君が運命を取り戻したみたいね・・・」

この時、2人に絆が再び結び始める。

そして、なぎさの母がみんなに好評なお知らせをした。

なぎさの母「実は私・・・パテシェーエを勤めていまして・・・もしお礼としてなんですが、皆様にデザートでもごちそうになってあげようと思いますが・・・いかがでしょうか」

 杏子「ホントかよ!」

なぎさ「お母さんは、スイーツ専門で有名なのですよ」

母親の招待になぎさが胸高く言った。

まどか「ええ・・・喜んで頂きます・・・」

杏子「ああ〜・・・何だか腹減ってきたぞ!・・・はよメシにしよ〜!」

さやか「そうだね」

圭一「おーし!・・・お前らの期待通りに、今日の午後は宴だ〜〜!!!」

「「「やった〜〜!!!」」」

待望のパーティーに気合いの入った声をみんなに盛り上げる・・・

  魔法少女達の凄絶な戦いはここで幕と閉じた。

 

戻る  続く

 


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