新編

魔法少女まどかマギカ

ひぐらしのく頃にの物語

10人の魔法少女達・・・

 

第23章

 


 

  圭一とまどかによって美しき雛見沢を取り戻した村はとても心地が良かった・・・

  見晴らしの良い雛見沢の高台に昼食会が開かれる・・・

 

レナ「今日の圭一君の格好は青いシャツのようね」

圭一「レナはオレンジ色の水玉模様ワンピースか・・・フフ・・・可愛く似合っているよな(笑)」

レナ「どうして笑うのよ!」

圭一「べ〜つに・・・あっ!・・・そういえば、今でも気になっているけど・・・知恵先生は大丈夫だろうか・・・」

 レナ「知恵先生は診療所で入院中だって・・・入江先生が診ているから大丈夫だと思うよ・・・3日後には退院するそうだって」

圭一「そうか・・・じゃあ、心配いらないな・・・」

 2人の会話中に1人の男子が見えた・・・

 圭一「恭介!」

上条「ん?・・・さやか?」

 後ろから声をかけられると・・・上条恭介が反応する。

圭一「違うよ・・・俺だよ・・・前原圭一だ」

上条「ああ・・・圭一だね・・・入院中にレナから聞いたよ・・・村と街を平和にしたんだってね」

圭一「まあな・・・気合いだよ・・・気合い!」

レナ「恭介君・・・随分と良くなったみたいだね」

上条「さやかが励ましたおかげで僕もリハビリが上手くいったんだ・・・今日は平和が戻ったために宴会があるって呼ばれたんだよ」

圭一「じゃあ、行こうか・・・恭介・・・」

上条「すまない」

松葉杖で足取りをしている姿に、圭一が気遣って彼を円卓までエスコートする。

さやか「あっ、恭介だ?・・・きょうすけ〜!!」

上条「さやか・・・昨日は心配してくれてありがとう」

さやか「ええ・・・退院おめでとう」

そこで待っているさやかに礼を言うと、女子達が歓迎する。

 マミ「あなたが上条君ね?」

上条「初めまして、恭介です・・・」

マミ「よろしくね・・・あと、アイドル親友のなっちゃんとこの子が百江なぎさちゃん・・・」

なぎさ「よろしくです(にこ)」

奈津子「初めまして、奈津子よ・・・マミちゃんにはお勉強も教えてもらっているからとても頼りになっているの」

上条「こちらこそ、よろしくお願いします」

沙都子「今日・・・なぎささんのお母さまが、絶妙のスイーツをご用意いたしますのよ」

上条「へえ〜、そうなんだ」

羽入「手作りスイーツ・・・僕もとても楽しみなのです☆」

杏子「早くこねーかな・・・腹減っちまったよ」

梨花と杏子は待ち遠しくなっている。

魅音「みんなが集まってからだよ(ぐ〜)」

詩音「おねぇも待ち遠しんじゃないの・・・」

デザート喫茶『エンジェルモート』のオーナーが円卓にオードブルを準備している。従業員達も手伝っている。村を救ったため、誰もがとても円満だった。

仁美「鹿目さんは、来ないのでしょうか・・・」

ほむら「ええ・・・まだのようね・・・」

梨花「招待場所もちゃんと教えたから・・・きっと来るなのですよ」

 

そして、まどかがみんなの前にやって来る・・・

まどか「ごめんなさい・・・遅れちゃった・・・」

この時のまどかはいつものと違ってかなり大人びた格好だった。髪型はストレートヘアーで、服装は白に近い薄ピンク色のブラウスと薔薇色のフレアスカート・・・装飾としてネックレスに右腕には腕輪と指輪をはめ・・・靴はワインレッドのヒール・・・そして、手提げバックを持ちながらビシッと決めている。今時の中学生とは思えない妖艶な姿にみんなが驚く。

マミ「鹿目さん・・・随分とイメージが変われていますわね」

仁美「なんて綺麗なお姿なこと」

ほむら「どう言う風の吹き回し?」

まどか「あの・・・その・・・今日は盛大なパーティーがあるって聞いたから・・・思い切って決めてみようかな・・・と」

さやか「わかった!・・・圭一君がいるからでしょう!」

まどか「ち・・・ちがうよ・・・さやかちゃん(赤恥)」

さやか「またまた・・・照れ隠しして・・・」

杏子「好きだってこと、みんなも知れ渡っているんだよ」

魅音「ほ〜ら・・・ワルプルギスの夜を退治した恩人だし・・・彼にもしっかりと見せてあげなよ!」

まどか「わっ!・・・わっ!・・・」

 魅音に背中から強引に押されて、圭一のところに近づいた・・・

まどか「あ・・・あの・・・あたしってどうかな?・・・」

表情を少し赤らめて・・・自分の格好を彼に見せる。

圭一「すんごく綺麗だよ!」

まどか「ホントに?」

圭一「ああ!・・・今日のまどかは、特別輝いているぜ!」

まどか「わあ・・・とても嬉しい(にこ)」

 まどかの笑顔が輝いた。

沙都子「まっ・・・圭一さんは、相変わらず子供みたいですけどね」

圭一「おめーに、言われたくないわ!!」

圭一が突っ込むと、沙都子がそっと逃げていく・・・それを見て、まどかと他のメンバーも微笑んだ。

レナ「まどかちゃんがあんな綺麗な格好で・・・圭一君と一緒になっているなんて・・・」

まどかが圭一の襟を正している幸せそうな2人の姿を見て、レナが哀れむ。

魅音「レナちゃん・・・圭ちゃんだけが人生じゃないんだから・・・世の中はね・・・出会いなんてさ、山程あるんだ・・・」

レナ「み〜ちゃん・・・」

魅音「それにね・・・今の圭ちゃんは、まどかちゃんの分身もやとっていることだし・・・ここは相手が悪かったと思って妥協したら?」

レナ「そ・・・そうだよね・・・レナなんかよりもまどかちゃんのほうが可愛いし、声も大人だし・・・圭一君がまどかちゃんのほうに付くのは仕方がないよね・・・」

自分の見劣りする悔しさにレナは涙ぐんだ。

仁美「竜宮さんは元々前原君のことが好きだったんですね・・・」

レナ「仁美ちゃん・・・一応ね」

仁美「わたくしも上条君のことが好きでした・・・でも、美樹さんに先に告白されてしまいました・・・失恋されると何かと悔しいお気持ちはわかります」

レナ「仁美ちゃ〜ん!!・・・涙は見せないつもりだったのに・・・どうしても・・・泣いてしまったよ〜」

仁美「こういう時には、我慢しないで思い切り泣くのがよろしいことです(泣)」

恋人をとられたもの同士、お互いに抱きついた・・・

ほむら「レナは泣いているようね・・・(ぼそ)」

その切ない様子に、ほむらも泣くことを堪えて黙然とする。彼女も内心では圭一のことが好きだった・・・しかし、親友のまどかが恋しているため、自分の気持ちを控えめにしている。

その様子を覗って、まどかが微笑みながらやって来る。

 まどか「圭一君はレナちゃんのものにもなっているよ・・・同じ学校で一緒にお勉強しているんだものね」

レナ「まどかちゃん・・・(クスン)」

圭一「確かに俺はまどかのことを好きになった!・・・でも、レナのことも忘れていない・・・」

レナ「圭一君?・・・どういうこと?」

圭一「俺はレナのことも大好きだ・・・勿論ほむらのことだって」

ほむら「え?・・・前原さん・・・」

まどか「それで、幸せを3人で分け合うってこと話していたの」

圭一「俺は乙女の恋心をしっかりと受け入れるタチだ!」

謙虚なまどかがレナに対してもほむらに対しても譲り合う気持ちがあった。

レナ「ありがとう・・・圭一君」

 機嫌を治したレナは圭一に抱きつく。

ほむら「前原さん・・・(ぽっ)」

ほむらも圭一に対して愛を深めた。

沙都子「あ〜ら、圭一さん・・・そんなに好きになられて・・・将来誰とご結婚なさるのですの?」

この時、沙都子が意表をついて尋ねる・・・

圭一「な・・・な〜に、結婚なんてずっと先の話だ!・・・今は好きな人を好きになることが萌え業界の鉄則っていうものだ」

 杏子「な〜に!・・・合理的な愛情表現しているんだよ・・・この浮気ものが!」

杏子は圭一に対して冗談っぽくに頭を叩く。

まどか「でも・・・好きになるのはあたし達だけだよ・・・これ以上はダメだよ!・・・そのことだけはあたしからのお願いよ・・・」

圭一「ああ・・・勿論だぜ」

 まどか「うふふ・・・良かった・・・」

圭一がしっかりと約束をした後、まどかも抱きついた・・・

 

 さやか「恭介!」

上条「ああ・・・仁美のことだね」

 2人はまどか達と同じような立場で幸せを分け合うことに決意する。

 さやか「仁美も来て!」

 仁美「美樹さん・・・上条君・・・」

上条「さやかが独り占めはしたくないから、僕の愛を仁美にもしみとおしてあげようと思ってね」

仁美「美樹さん・・・いいんですか」

さやか「乙女心の気持ちは、しっかりと理解しているから・・・仁美も好きになっていいよ」

 仁美「ありがとう御座います(涙)」

そして、仁美は上条のそばにくっついた・・・そしてさやかも彼にくっついた・・・

さやか「恭介・・・今日はわかるよね・・・うふふ」

上条「バイオリンだよな・・・勿論だよ・・・お昼のパーティーに聞かせてあげるよ」

さやか「楽しみにしているよ(はあと)」

圭一「よう〜、恭介・・・お前も両手に『花』だな!」

上条「圭一こそ、いいよな・・・3人にモテてさ」

圭一「な〜に・・・俺達は同士じゃえーか!」

上条「そうだよな・・・」

 圭一と恭介・・・2人の男子は、女子に囲まれて良い感じだった。

   「おまえら、良い身分だよな!・・・年上のいる前でさ」

 そこで、もう1人の男子がやって来る・・・

圭一「げっ!・・・悟史!」

まどか「え?・・・圭一君達の学校にいる生徒なの?」

詩音「ううん・・・うちの学校のクラスメイトよ」

詩音が近くに来て、みんなに話した。彼女の香りに悟史は心地良くなった。

沙都子「に〜に〜・・・会いたかったですわww」

悟史「沙都子!」

  1日ぶりの再会に、兄の悟史に思い切り抱きついた。

圭一「悟史も上手くやっているじゃないか・・・コノ!」

上条「女心が提供されている感じだよな」

悟史「今回は許すか・・・詩音も救ってくれたしね・・・」

圭一「約束は守ったぜ!」

悟史「パーティーくらいは参加させてくれよな」

圭一「ああ・・・わかった!」

 機嫌を戻した悟史は詩音や沙都子と一緒になって楽しくおしゃべりしていた。その3人が歩いていく姿に圭一は見送った。

梨花「フワラズを封印しても・・・恋が叶えられているみたいですね・・・にぱ」

羽入「真の愛を伝える気持ちこそが、いちばん大切なのですよ」

  そして、大石警部もやって来て、お礼の言葉を伝える。

大石「前原君・・・村の危機を救ったそうじゃな」

圭一「みんなも協力してくれたおかげですよ」

大石「初めは不安だったが、よう頑張ってくれた・・・見事だったぞ!」

圭一「はい!・・・ありがとうございます!」

警部からねぎらいをもらい喜ぶ圭一は、胸が高まった。

まどか「初めまして・・・鹿目まどかです」

大石「君がまどかだね・・・行方不明になられたと聞いて皆さんが心配していましたぞ」

 まどか「誠にご心配おかけしました(ぺこ)・・・もう大丈夫です」

初めてご対面するまどかも警部の前に礼儀良く挨拶をした。

 大石「いえいえ・・・お礼を言いたいのはわしからのほうですよ・・・君も前原君と共に一生懸命に村を救ってくれた・・・そして、他のみんなもよく頑張ってくれた・・・」

 魅音「当然のことをしたまでですよ・・・警部」

大石が村や街を救った仲間達に頭を下げた・・・それを魅音が調子よく受け入れた。

大石「この宴会はわしからのおごりだ・・・ロース肉フェスタをたっぷりと御堪能してくれ!」

圭一「俺が大石警部に予約をお願いしたんだ」

杏子「おお・・・待っていたぜ!!(パクパク)」

さやか「はいはい!・・・まずは席に着きましょうね・・・」

ハングリー派の杏子がオードブルにがっつく様子にさやかは呆れ顔だった。

 

戻る  続く

 


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